薬学と親和性が高く服薬指導にも役立つ

薬学と親和性が高く服薬指導にも役立つ

薬学と通じている部分が多い

メディカルアロマはハーブなどの植物から抽出した精油を用いて施術します。精油の効能を活かして体に備わっている自然治癒力を高めることを目的とするメディカルアロマは、いわば薬や手術を用いない治療法ですよね。そのため、「薬を専門に扱う薬剤師と共通している部分ってある?」と思う人もいるかもしれません。ですが、薬学とアロマテラピーは親和性が高く調和しやすいんです。
しかも薬剤師は一部の試験が免除されるなどの特典もあり、資格を取得しやすいなどのメリットもあります。

知識の土台がすでにある

何といっても資格を取得しやすいことでしょう。メディカルアロマはフランスなどのヨーロッパが発症の治療法です。「西洋医学に足りないものをメディカルアロマで補う」という概念のもと確率された治療法ですが、まずはベースとなる西洋医学について精通していなければなりません。薬剤師はもちろん西洋医学の知識を身につけていますよね。治療法や効果も熟知しているので弱点なども知っているはずです。メディカルアロマで重要なのは患者さんの症状に合った精油を選択すること、ですよね。薬学の知識や西洋医学に熟知している薬剤師なら最も高い効果が得られる精油をすぐに選択することができますし、違和感なく用いることができるでしょう。

仕事に活かせる

薬剤師の仕事は薬を調合するだけではありません。患者さんに用法を説明する服薬指導もありますよね。メディカルアロマの資格を取得していれば服薬指導にも活かすことができますよ。例えば不眠に悩んでいる患者さんの場合、一般の薬剤師は医師から処方された薬を渡すだけですが、メディカルアロマの資格を取得していれば別の角度からアプローチすることも可能なので症状の緩和や健康維持などプラスαのアドバイスもできます。メディカルアロマはカウンセリングや施術を通じて心身をケアしていく治療法です。薬剤師の知識とメディカルアロマセラピストの知識を活用したアドバイスができるので患者さんとの会話も増え、信頼関係も生まれやすくなるでしょう。
最近はメディカルアロマの広がりを受けて、薬局を心地よい空間にしようとアロマを焚いているところも増えてきています。病院や薬局にくる患者さんは心身の不調を抱えているので、緊張をほぐすために待合室をリラックスできる香りで満たしているのでしょう。患者さんの気持ちに寄り添ったよい試みですが、香りには好みがあるので注意が必要ですよ。人によっては不快に感じることもあるので様子を見ながら、さりげなく香る程度に取り入れるといいですよ。

注目を浴びているメディカルアロマ