メディカルアロマの歴史とこれから

メディカルアロマの歴史とこれから

紀元前のエジプトでも活用?

メディカルアロマの歴史は意外と古いので驚くかもしれません。何とメディカルアロマが活用されていたのは紀元前3000年のエジプトからで、聖なる儀式や美のキープに使われていたそうです。また、エジプトといえばミイラが有名ですが、何千年も昔のミイラが現代まで腐敗せずに保たれているのを不思議に思ったことはありませんか?ミイラが現代まで残されているのは植物から抽出された成分が焚き染められているからです。ミイラにもメディカルアロマが活用されているなんてビックリですよね。

ヨーロッパでは民間療法の1つ

ヨーロッパは芳香植物の研究が進んでいたこともあり、修道院を中心にさまざまなハーブを民間医療として使用していました。11世紀には蒸留器が開発され、植物から抽出したエッセンシャルオイルも作られるように。エッセンシャルオイルはキャリアオイルと希釈して施術にも使われ、そしてヨーロッパ各地に広まっていきました。
その後、そのオイルを使ってマッサージするアロマテラピーというマッサージ方法も提唱されヨーロッパ以外にも広がっていきました。

きっかけは第二次世界大戦

メディカルアロマとして成立するようになったのは第二次世界大戦の頃です。医療物資が不足していたため、兵士たちのケアにアロマが使用されました。不眠や頭痛を訴える兵士にはラベンダーのエッセンシャルオイルを使うなど代替医療として活用したことがきっかけでメディカルアロマの概念が確立され、その概念が現代まで続いているんです。
現在、メディカルアロマを導入している医療機関は多く、海外では100以上の施設で取り入れられており患者さん本人はもちろん家族やスタッフにも喜ばれているようです。日本では海外ほど多くはありませんが、診療所や訪問看護ステーション、介護施設やサロンなどを中心にメディカルアロマを取り入れる機関が年々増えてきています。

使用方法に注意

さまざまな機関で取り入れられるようになってきたメディカルアロマですが、基本的な概念や使用方法を理解していなければ十分な効果を得ることができません。アロマオイルは市販されているので、ストレスを癒やしたい時や薬に頼りたくない時に使用している人も多いことでしょう。ですが、ほとんどの人が曖昧な知識をもとに使用しています。プロレベルの知識を兼ね備えている人はそれほど多くありませんが、代替医療として大きな注目を集めている今、メディカルアロマの需要は今以上に増していくことが予想されます。

注目を浴びているメディカルアロマ